iPhoneの読み上げ機能は声の設定によってスピードが違う

iPhoneの読み上げ機能は声の設定によってスピードが違う

iPhoneを使って耳読(文章を目で読むのではなく、読み上げ機能を使って耳で聞く)するとき、声の種類の設定によって読み上げ速度が違ったりすることをご存知だろうか。

この記事では、その違いを説明する。

声の設定の種類

日本語の声の設定は大きく分けて3種類、その中で細かく2種類ずつに分かれ、合計6種類ある。

  1. Siri
    1. 声1
    2. 声2
  2. Kyoko
    1. Kyoko
    2. Kyoko(拡張)
  3. Otoya
    1. Otoya
    2. Otoya(拡張)

ちなみに、声の設定によって違いが出るのは、「Siri」か「それ以外」による。

理由を調べてみたが、SiriはiOSの音声アシスタントであり、KyokoとOtoyaは読み上げ機能の音声なので、開発が別々であったことがわかった。そのため,Siriとそれ以外のKyoko、Otoyaで違いがあるのだろう。

以下、IT Mediaから転記。

もともと、「Kyoko」と「Otoya」はmacOSに搭載されているテキスト読み上げ機能用の音声でした。一方、SiriはiOS向けに開発された音声アシスタントであり、両者は別々のものとして存在していました。それがiOSのアップデートに伴い、読み上げ機能においても両方が使えるようになったというわけです。

https://www.itmedia.co.jp/mobile/articles/1701/21/news017.html

また、KyokoとOtoyaにある「拡張」というのは高品質バージョンのようでファイルサイズも大きく、声そのものは同じ。個人的には拡張の方が臨場感のあるようにも聞こえるが、詳しいことは不明。

読み上げ機能を使う時にはスピードを上げるため、拡張だと声が震えるような感じになり、拡張ではない方が自分の好みに合っている。

声の設定による違い

今まで使っていて発生した声の設定よる違いは、下記の3点。

  1. 読み上げられるスピードが、声の種類によって違う
  2. ある条件の時に、読み上げ途中でいきなりスピードが変わる
  3. 段落ごと文章を飛ばしてしまって、読み上げされない事がある

読み上げられるスピードが、声の種類によって違う

読み上げ速度の設定も、声の種類によって違う。一番早いのはデフォルトの「Siri」。

自分はいつも読み上げ機能を使うときに、スピードは2倍速にしているが、Siriだと早すぎて聞き取れない。かといって1段階遅い1.5倍速だともう少し早くても聞き取れる感じ。

ちなみに

  • Siriの2倍速はKyokoの4倍速
  • Siriの1.5倍速だとKyokoの2.5倍速
  • Kyokoの2倍速はSiriだと1.3倍速

となっている。

ある条件の時に、読み上げ途中でいきなり速度が変わる

これは、購読しているあるメールマガジンの時に発生するのだが、ある条件の時にいきなり読み上げのスピードが1段階下がる。

ある条件とは、「改行のあとの箇条書きのリストとして「・」(全角ドット)がある場合。

例えば、

それぞれの設定での違いは

・段落ごとに文章を読み飛ばすことがある

・読み上げられるスピードが違う

・読み上げ途中に行き何スピードが遅くなる

このようなときに、設定スピードが1段階遅くなる。

これは、アプリによる違いはないようで、アップル純正のメールでも、グーグののGmailでも発生する。

発生するたびに、いちいちスピード設定するのは、かなりの煩わしさである。

段落ごと文章を飛ばしてしまって、読み上げされない事がある

以前は、不特定の段落を飛ばして読み上げることが発生した。どのような条件で発生するかまでは不明だが、当然、文脈か繋がらないことで違和感で飛ばしたことがわかる。

これは、声をSiriに設定すると発生し、なぜかKyokoとOtoyaでは発生しなかった。

2024年3月21日現在では改善され、どの声の設定でも発生しない。

まとめ

以上が、iOSの読み上げ機能の声の違いによる3つの違いである。

というわけで、現在の設定はKyokoで2倍速にしている。

もう少しスピードを上げ、Siriの1.5倍速、すなわちKyokoの 2.5倍速くらいがちょうどいいのだが、問題2の設定を戻すコストが大きいため、Kyokoの2倍速に落ち着いている。

iPhoneで読み上げ機能を使っている方は、ぜひご自分の設定を確認してはいかがだろうか?

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