「フォトリーディング」あなたもいままでの10倍速く本が読める by ポール・R・シーリィ [書評]

「フォトリーディング」あなたもいままでの10倍速く本が読める by ポール・R・シーリィ [書評]

2017年6月1日

去年、勝間和代さんが講師をする、フォトリーディングのセミナーに参加しました。その時の教材でもあったこの本を読み直したので、書評として記録に残します。

というのも、セミナーに参加させてもらい、せっかくフォトリーディングの技術を学んだのですが、いまいち実践できていない気がしています。

本を読むことは、なんとか習慣化できてきていますので、今一度、頭を整理して、フォトリーディングを実践できるようになりたいと思います。

パラダイム・シフト

正式には「フォトリーディング・ホール・マインド・システム」といい、神経言語プログラミングや加速学習法の研究を通して開発されたものです。

単なる読書方法ではなく、最高の学習法でもあり、いままでの読書方法をやめて、新たな方法を取り入れることが必要とされます。

いわゆる「パラダイム・シフト」が必要ということです。

実際に僕自身が、この「フォトリーディング」を学んだあと、なかなか実践できていないと感じているのは、「パラダイム・シフト」ができていないということなのだと思いました。

通常の読書法は、一語一句、目で文字を追いながら読んでいく方法かと思います。言い換えれば、顕在意識で読んでいく、ということです。

これを「フォリーディング」では、無意識、すなわち潜在意識で読んでいく=内容を理解していく方法をとります。

そのための技術として、以下の5つのステップを踏みます。

五つのステップ

ステップ1 準備

読書をするための目的を明確にすることです。読書をした結果、自分自身は何を得たいのか? 言い換えると、ビジネス書を読むのと、小説を読むことでも目的は変わるでしょうし、同じ本でも、読む人によって目的は変わるはずです。

また、「集中学習モード」という本を読むための「切り替え」もここで行います。

ステップ2 予習(プレビュー)

文章をざっと見渡して、本の構成を把握します。一般的には、目次を見れば著者の伝えたい内容が提示されていると言われます。

ステップ1の準備で決めた目的にあった本であるのかも考え、場合によっては、ここでこの本を読むことをやめる決断をすることも必要だそうです。

僕が実際にフォトリーディングのセミナーを受けたときには、講師である勝間和代さんが以下のように言っていたと記憶しています。

日本では、1年間に約80,000冊の書籍が出版されます。その中で自分が読むことのできる本は、ごく1部に限られる。1年間に100冊読める方でも、出版される本の1%にも満たない。なので、自分の目的に合わない本は、どんどん見切りをつけていく必要がある。

具体的な数字は少し違っているかもしれません。

また、この予習の段階で、自分にとって必要な情報が得られると感じても、あくまでこの本の著者のフィルターを通っている情報です。

よって自分が欲しいと思う情報の分野の本を、複数読むことも推奨されていました。

こちらは「シントピック・リーディング」ともいい、後の章で紹介されている勉強法の一つもあります。

ステップ3 フォトリーディング

実際に、フォトリーディングをするためのテクニックです。

「加速学習モード」に入るための呼吸法、アファメーション、そしてフォトフォーカスなどを行い、目で文字を追うのではなく、その名の通り、開いたページの写真を撮るようにしながら、どんどんページを繰っていくのです。

ステップ4 復習(ポストビュー)

フォトリーディングの直後に、復習を行います。

もう一度、ほんの全体のページをくりながら調査をしていくイメージで、頭に引っかかる「トリガーワード」を見つけます。

そして、そのトリガーワードを理解するための「質問」を作ります。

僕にとっては、ここがなかなか上手くいかないステップでした。

何せ、トリガーワードを探すのに迷ってしまいます(笑)。

1冊の本で20〜25位と書かれているのですが・・

ステップ5 活性化(アクティベーション)

最後のステップは、少し時間をあけてから行う活性化です。

場合によっては、翌日でもよく、間に睡眠を入れることもよいようです。

そしてステップ4で作った「質問」に答えられるように、ポイントをさがしながら読み直す、ということです。

この過程で、自分の手を動かして「マインドマップ」を作成することで、より理解が深まります。

慣れてくれば、マインドマップを作らなくても、理解ができるようになるので、繰り返し実践することが重要です。

まとめ

勝間さんもおっしゃっていましたが、フォトリーディングは水泳などと一緒で、本を読んでやり方や仕組みを理解しただけでは、なかなか上手くいかないものです。

また、今まで行ってきた読書法が体に染み付いおり、すぐに今までの方法に戻ってしまうため、実際にフォトリーディングができるようになっている、という実感がつかみにくいことも事実です。

しかし、今回読み直して、以下の文章に妙に納得しました。

一番大切なことは、自分にはできない、というネガティブな思い込みを捨てること

これって、TLIで学んだビリーフのお話と同じでした!

もう一度繰り返し練習して、たくさんの本が読めるように頑張っていきたいと思います。

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